アナログレコードとα波の科学的効果(前編)
- rptfukumoto
- 2024年1月12日
- 読了時間: 4分
更新日:2024年1月28日
近年アナログレコードの人気が再燃しているのをご存知でしょうか?
SpotifyやApple Musicなど、気軽に音楽を楽しめるストリーミングサービスが普及する中、近年アナログレコードが人気を集めています。
2020年アメリカでは1980年代以降で初めてCDの売上を上回ったとのことです。

アナログレコードには、CDには記録されない20000hz以上の音が含まれており、高周波数帯の音はα波を発生させる効果があり、α波によりリラックスした状態になりやすいと言われています。
今回はアナログレコードの魅力と音楽療法の可能性について解説し、少しでも興味を持っていただけたらと思います。
アナログレコードの魅力とは?
アナログレコードは音が良い
「アナログレコードはCDやデジタルより音が良い」とよく聞きます。
一般的な音楽CDでは、人間の音が聞こえる範囲である20Hz~20,000Hzの間の音だけを取り出し、そこから上の音はスパッと切られてしまっています。
それに対しレコードは20,000Hz以上の音やデジタル処理時にこぼれてしまった音も記録されています。
アナログレコードの音が滑らかで奥行きがあり自然な音に聴こえたり、細かい表現まで緻密に再現できたりすることは、高い周波数の音まで記録できている事が大きな要因になっているとのことです。
さらに、レコード盤の状態やカートリッジ性能、トーンアームやフォノアンプ、スピーカーなど音質が変化する要素が多くあります。それらの要素を自分好みにカスタマイズし、音質を再現できることもアナログレコードの魅力の一つだと思います。
音楽を所有する楽しさがある
レコードの魅力として、音楽をカタチがある物として所有することも一つだと思います。
アルバム作品であるLPであれば約30cm、シングル盤である7インチであれば約18cmの大きさです。
大きなアートワーク(ジャケットデザインのこと)はやはり見た目にも華やかで、プレーヤーを持っていなくても部屋の壁に飾っている方もいるほどです。
また、ジャケット裏面には解説(ライナーノートという)が載っていたり、解説書・歌詞カードが付属しているものもあります。
当時のレコーディングの背景を窺い知れる貴重な解説をじっくりと読みながら、40分間の素晴らしい音楽の世界にたっぷり酔いしれるのは何にも代えがたい至福の時だといえるでしょう。
そんな魅力たっぷりのレコード、一枚手に入ると嬉しくて次々と集めたくなるのもごく自然なことだと思います。
手間がかかるけど、それも良さの一つ
「よし、レコードを聴こう」
盤面に決して触れないよう気をつけながら、ジャケットからレコードを取り出す。そっとプレーヤーにのせて、慎重に針を落とす。ブツッという音がしたあと、ふくらみがあってあたたかな音を奏でる。A面が終わりB面を再生するには、レコード盤をくるりとひっくり返すため、プレーヤーの前で全部聴き終わるまで座っていたりします。
レコード盤にはランダム再生もリピートもありませんから、曲順もアーティストが決めた順番です。ジャケットも大きなポイントで、素敵なジャケットを見たり、ライナーノーツを読んだりしながら音楽を聴くのも楽しい「体験」だと思います。
物理的にも気持ち的にも音楽と真正面から向き合える良さがレコードにはあるのです。
手間というとネガティブな印象を受けるかもしれませんが、レコードに関しては必ずしもそうではありません。
今の便利な私たちの生活ではすっかり忘れてしまっていた音楽を愛でるプロセスが、音楽を聴くという行為だけでは終わらない「体験」になるのではないでしょうか。
私は、小さい頃から音楽が好きで、様々なジャンルの音楽を聴いていました。
はじめはCDを聴き、時代とともにストリーミングサービスへと移行し、最終的に行き着いたのがアナログレコードです。
これまで挙げたレコードの魅力に、がっしりと心を鷲掴みにされております。
アナログレコードで音楽を聴くという「体験」が、心や体をリフレッシュしてくれて、疲れやストレスを解消してくれます。
痛みや不調から不安になったり、落ち込んだりすることもあると思います。痛みは感情とも関連が深く、精神的に不安定な状態だと痛みが増強したり、慢性化したりします。
レコードの音楽を聴く事により、心もリラックスし痛みを忘れる事に繋がればと思っています。

今回はアナログレコードの魅力についてでした。
後編ではアナログレコードに含まれる高周波数の音と関連のある、α波とその効果について書きたいと思います。
参考




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